パイ焼き日和

世田谷区等々力にあるパイ焼き窯のブログです。

コロナ休所を経て

こんにちは!

パイ焼き日和編集部のコンです。

緊急事態宣言が解除され、少しずつ新しい形での日常を取り戻そうという流れの中、パイ焼き窯も日々奮闘しています。

今週から営業を再開しましたが、まだまだ色々な制限をしながら慎重に進めているところです。

全てが「初めまして」なので、不安を感じつつも試行錯誤を繰り返しながらやっていくしかないですね。

パイ焼き窯のコロナ事情まとめ

今回はこのコロナの事態であったことを備忘録としてまとめてみたいと思います。

ちなみに感染者等はこれまで1人も出ていませんよ!✨

マスクが足りない!手袋も?!アルコールも?!

まず最初に困ったことはマスクやペーパータオル、ゴム手袋などの作業で使うものがどんどん手に入りずらくなっていったことだったように思います。

食品を扱う作業がメインなので感染予防とは別にマスクやゴム手袋、消毒液やペーパータオル等がたくさん必要です。

なくなったらお菓子もご飯も作れない…冷や冷やしました。

トイレットペーパーやペーパータオルも一気に買えなくなったりしましたね。

通所中にドラッグストアにできた行列を見て、不安に駆られる方もいたので、そういった意味でも困ったところです。

ニュースでは見かけませんでしたが、同じように困った食品業者さんや施設さんはたくさんいたんじゃないかと思います。価格も上がりましたしね。

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(休所前に届いてギリギリ皆に配れたマスク)

売上減から徐々に苦しくなっていく状況 

パイ焼き窯は焼き菓子製造、調理作業、清掃作業、軽作業などの作業を常時30人くらいの利用者と十数人の職員でしている「就労継続支援B型」の事業所です。

やはり最初はメインの焼き菓子に影響が出ました。

イベントの中止から注文がなくなったり、注文数が減ったり、参加予定だった販売会も中止になったりと、徐々に売上が伸びなくなりました。

ちょうど年度の変わり目、式典用の注文も一気になくなってしまいました。

売上が減る=製造量も減るということで、作業がなくなっていきます。

最初の内はなんとか作業を捻出していたものの、それも難しくなり、利用者の作業時間を減らさざるを得なくなりました。

ですが、これだと担当作業によって作業時間にバラつきが生じてしまうので、ここでも困りました。

利用者の工賃は時給なので作業時間減はそのまま工賃減に繋がるので、担当する作業によって得られる工賃に差が生じるのは良くないと考えたからです。

苦渋の決断でしたが、公平性を保つために全員の作業時間を制限することにしました。

そして緊急事態宣言の発令となり、パイ焼き窯も一時閉所へ。

休所中の工賃はできる限りこれまで並みに出せるよう頑張りました。

お金の問題は生活に直結してしまいますから。

在宅支援と在宅ワーク

一時閉所とはなったものの、福祉施設としての業務はお休みとはなりません。

利用者に電話連絡で体調や生活の様子を確認したり、生活記録を日々書いてもらったり、作業を忘れないよう課題を出したり、、、いろいろなことを職員で考えやってみました。

職員は持ち回りで出勤しつつ、在宅ワークでできることを。

慣れない生活の中でしたが、利用者も職員も各々の努力で大きく体調を崩す人もなく進むことができました。

たくさんストレスはあったと思います。それでも再開に向けて前向きにステイホームを続けました。

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(とある職員の愛猫。ステイホーム中の癒し🐈私も写真でこの恩恵に与りました)

再開準備へ

そろそろ緊急事態宣言解除か?となっていた5月の後半、極少数での部分開所をして再開への準備を進めました。

ソーシャルディスタンスを保つための空間作り、密にならないようなスケジュール組み、職員の役割分担、体調確認や消毒、マスク着用などのルール作りをパイ焼き窯の活動に合わせて考えました。

お菓子や調理の材料仕入れ、作業の準備も進めていると2週間はあっという間です。

予定よりも早く宣言解除でしたが、しっかり準備を整えるために焦らずじっくり。

そして6月1日からパイ焼き窯再始動!

コロナが消え去ったわけではないので休所前のようにとはいきません。

利用者来所時の体調チェック、1日2回の全館消毒、マスク義務化、ソーシャルディスタンスの確保、部屋の使い方に至るまで、たくさんの制約を設けてのリスタートとなりました。

感染予防を徹底するため、作業時間もまだまだ制限付きです。

ですが、久しぶりに見た利用者の顔にホッしたような、嬉しそうな、そんな表情が垣間見えて私自身も嬉しかったです。

みんなで一緒に頑張っているという意識で支えられているのかなって思いました。

お客様もまだ戻り切っていない中ですが、以前からお付き合いのあるお客様方が再開を聞いてぜひ注文を、と嬉しいお声掛けをしてくださったりもして、改めてたくさんの人に支えられていることも実感しました。

「新しい生活様式」に慣れるまで不満も課題もたくさん出てくるでしょう。

挫けずみんなで協力して、ひとつひとつ解決しながら、新たな意識で生活していきます。

まだまだ踏ん張りどころです!!

お菓子のご注文どしどしお待ちしております!!!(最終的な着地点ココ)

それではヾ(。・v・。)